2025年7月の予言とは?
2025年7月に大災難が訪れる-。
数年前から都市伝説界隈で話題になっています。この予言のきっかけになった本が、たつき諒著作の私が見た未来。
この本の表紙に掲載されていた2011年3月の東日本大震災の的中が、著者の信ぴょう性を引き上げることになりました。
この話題の拡散がきっかけとなり、様々な予言が2025年7月と紐づけられるような形で登場します。
いずれも僕たち受け取る側の真偽を見分ける力が必要になります。従って、すべてを鵜呑みにせず、一つの情報を多角度から調べて、たくさんの意見の中央値を見つけることが大切です。
災害はいつ起きるか分からないものですが、事前に備えることは出来ます。今回はいくつかある2025年7月の予言のうちの一つを取り上げ、もし発生した場合どの程度の被害になるのか、予言との整合性はどうなのかを検討したいと思います。
隕石衝突説の情報源
理論物理学者保江邦夫氏との対談動画より
小惑星のかけらがフィリピン沖に落下する。 NASAがこの隕石について既に把握しており、軌道も計算済みである。
衝突日時は2025年7月5日である。とのこと。 日本で安全な場所は、広島、山梨、北海道だけである。
Naokiman 2nd Channelの動画より引用しています。
理論物理学者が語る宇宙人の存在とは?
住職高野誠鮮氏との対談動画より
Naokiman 2nd Channelの動画より引用しています。
住職が語る宇宙人の真相とは?
木星を周回している衛星の一つが軌道を変えて地球に向かっている。衝突はしないが地球すれすれを通過する。その時の引力の影響によって地殻変動を誘発させ火山活動が活発になる。
ナオキマン曰く、このような噂が、大企業の社長や政府関係者の間で急速に広がっているそうです。
NASAや著名人の不穏な動き
NASAや著名人の近年の不自然な動向を見て、一部の人々は既に隕石が衝突することを知っているのではないか?とも囁かれています。
DARTプロジェクト
米航空宇宙局(NASA)は2022年9月26日、小惑星の地球衝突を回避するために設計された世界初の惑星防衛システムを実証するため、地球から約1100万キロ離れた小惑星ディモルフォスに探査機を体当たりさせる実験を行った。
宇宙と地球上にある複数の望遠鏡で観測を行った結果、ディモルフォスの軌道が変わったことが確認された。
メタ社の創設者 マーク・ザッカーバーグ氏の地下シェルター建設
カウアイ島のカパアとハナレイの間にある所有地に巨大な地下バンカーを建設中であることが判明した。
その地下バンカー施設は約5000平方フィートにも及び、居住スペース、機械設備用の部屋、脱出用ハッチまであるという。
たつき諒氏が見た2025年7月5日のビジョン
その夢によると、大災難の発生日時は2025年7月5日。日時は4時18分(または16時18分) フィリピン沖の海底が突然「ボコンっ」と破裂し、太平洋周辺の国に津波が押し寄せる。
その波の衝撃で陸が押され盛り上がり、香港から台湾、フィリピンが地続きになる。
日本への被害
東日本大震災の3倍の津波が太平洋側を襲う。たつき諒氏は日本への被害については津波のみ言及しています。
全国津波合同調査グループによると、東日本大震災では、国内観測史上最大となる40.5mの津波が観測されました。 この3倍の高さだと単純計算で約120mの津波が来ることになります。
120mの津波はどこまで浸水する?
日本の海抜が100m上がった場合の日本列島はこのようになります。
もし予言通りフィリピン沖が津波の発生源だとすると、太平洋側沿岸はこの地図かそれ以上の浸水域になるという事になります。
これを見ると関東平野はほぼ全域が津波被害の対象になっています。盆地は海水が引かずに残るので湖のようになるのでしょうか。
100m海抜上昇した場合のシミュレーション
引用元 にゃんこそば(@ShinagawaJP)
100m海抜上昇した場合のシミュレーション
引用元 にゃんこそば(@ShinagawaJP)
東京だけでなく、太平洋側の主要都市(名古屋、大阪)なども全て津波によって壊滅することがこのマップから分かります。
隕石による津波の影響
一方で下記の論文では、もし500m級の隕石が海上に落下したとしても、予言のような100mを超す津波は起こらないことが予測されています。
120mの津波から考えられる隕石の規模
約215万年前にチリのホーン岬の沖合、南氷洋に小惑星衝突(エルタニン)の痕跡が発見されました。衝突したと思われる小惑星の直径は1-4km程度の天体で深海域に衝突したものと推定されています。
1-4kmクラスの隕石が海に衝突した場合の衝撃はどれほどのものなのでしょうか。
地質調査によって、この衝突に伴って発生した津波はチリ沿岸部に到達時に100mを超えていたものと推定されています。
過去に地球規模の大量絶滅を引き起こす原因となった小惑星のサイズは直径10km前後と考えられています。
実際に、6600万年前にメキシコユカタン半島付近に衝突し恐竜を絶滅に至らせたと言われている小惑星の直径は約14km、その時は高さ約1.6kmの津波を発生させたという研究記録があります。
もし同規模の小惑星だった場合、日本近辺だけでなく生態系の絶滅を引き起こす大災害になります。
被害は津波だけか?
たつき諒氏は津波のほかに、フィリピン、台湾、香港が地続きになると言っています。 これが意味することは海底の地盤隆起です。
今年発生した能登半島地震では、能登半島の沿岸の陸地が隆起によって持ち上がり、海岸線が数百メートルも後退するという大規模な地殻変動がありました。
著者が見たビジョンは地殻津波?
地殻津波とは、地球表面に落下した隕石の衝突によって地球表層部の海底地殻及び大陸地殻が吹き飛ばされ、めくれ上がっていく現象です。ただし地殻津波を引き起こすために必要な隕石の大きさは直径数百キロになると推定されています。
この規模の衝突であれば地球は間違いなく火の玉になるでしょう。 そんな規模の隕石が地球に向かっていれば、すでにNASAが何十年も前から把握できているはずなので、この可能性は限りなく低そうです。
地殻変動による隆起と大津波が発生するというたつき諒氏が見た2つビジョンは、一つの現象ではなく別々に発生する現象のことを指しているとしたら・・・
衝突による二次災害
地殻津波までは及ばないものの、数キロ級の隕石が日本付近の海に衝突した場合、単純に津波だけの被害で収まるとは考えにくいです。
縄文文化を壊滅させた鬼界カルデラ噴火
鹿児島の南方約40㎞に位置する鬼界カルデラでは7300年前に噴火し、大量の降下軽石や火砕流噴火の後、南九州を中心に西日本の縄文文化を壊滅させたとされています。
空高く吹き上げられた火山灰は、偏西風に乗り、日本列島全体に降り積もったのである。
南西諸島やフィリピン沖も同様にユーラシアプレートに沈み込む位置にあり、地震と噴火の巣になっている場所です。
隕石の衝突によって海底に達した場合、地殻やマグマへの影響は免れず、周辺の火山の噴火や地震が二次災害として誘発される恐れは十分あります。
2025年7月隕石説の現実味は?
NASAを含めた宇宙研究機関は、地球に影響を及ぼす小惑星の動向を常に監視しています。
例えば、2004年に発見された小惑星アポフィスが2029年に衝突するかもしれないと話題になりました。その後の計算によって衝突の可能性はなくなりました。
直径数キロクラスの隕石の衝突は2000万年に1度くらいの確率と言われています。
確率は限りなく低い!と思いたい・・・
直前に分かるケースも多い
広大な宇宙空間の中から小さな岩の破片を見つけ出すことは至難の業でもあります。 NASAは近傍の小惑星の動向を監視しているものの、下記の記事のように監視網をかいくぐってくる場合も多々あります。
2013年チェリャビンスク州の隕石落下
2013年2月15日、直径17mの小惑星がロシアのチェリャビンスク州上空で空中爆発を起こし4474棟の建物損壊、および1491人が重軽傷を負った。 これは史上初めて大規模な人的被害をもたらした隕石による災害である。
チェリャビンスク州の隕石落下
引用元:livedoor
2019年天文学者も数日前まで気付かず・・・直径約130mの小惑星が地球とニアミス
直径約130mの小惑星が地球とニアミス
引用元:科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
直径約130mの小惑星が7月25日、地球から4万5000マイル(約7万2000キロメートル)ほどの距離を通過した。
小さいとはいえ、小惑星の衝突の威力は大量の核兵器にも匹敵し、もし地表に衝突した場合、いくつもの都市を破壊することになったであろう。
アポフィスの直径は約300mほどですが、NASAの監視リストに入っています。
ここで今回の予言に連動する形で新たに1-4kmクラスの隕石が近年発見されたとするならば、下記の疑問が思い浮かびます。
隕石衝突説に対する疑問
- 新たに発見されたのであれば、軌道計算が正確な点で疑問が残る。
- 数m~数十mならまだしも今回の隕石は少なくとも2-3キロであり、これまでNASAの監視リストに入っていなかったとは考えにくい。
- そもそも現時点で衝突の正確な日付と場所(2025年7月5日4:18AMフィリピン沖)を出せるものなのか?
10kmレベルの大きさであれば、すでにNASAの監視対象に入っている可能性は高く、衝突の危険があればとっくに回避のための行動を取るはずです。それが見られないという事は、近年発見されたもの、なおかつそこまで大きな小惑星ではないと思われます。
気にかかる大災『難』の意味
隕石であれ火山であれこれら予想した被害は全て自然災害であり、表現するならば大災害です。 災難とは、思いがけず身にふりかかってくる不幸な出来事。災い。災厄。災禍。となっていて、自然災害にも適用できる言葉ですが、たつき諒氏は大災害との対比として意図的に大災難という言葉を使っています。
自然災害の対比であるならば人為的に起こることを災難と見ることもできます。この意味はどう捉えたら良いのでしょうか。
被災後の情報混乱
今回の能登半島地震では、SNSで偽の救助要請が出ており、本当の救助要請が埋もれてしまった。
被災地への道路は本当は寸断されていない。この地震や火災は人工的に起こされたものものだ。といったフェイクや陰謀論に偏った情報で溢れています。
未曽有の広範囲に渡る被害によって日本政府が機能不全となり、統率が取れなくなった日本のことを指しているのでしょうか。
原発事故
隕石衝突によって100m級の津波が太平洋側を襲った場合、ほぼ100%の確率で発生する人災があります。僕たちが東日本大震災でも経験した『原発事故』です。
原発が津波被害に非常に弱いのは、国内に存在する原発のほぼすべてが海岸付近に建てられているためです。
日本国内主要原発マップ
引用元:グリーンピース
もし100m級の津波に襲われた場合、日本国内のすべての原発が津波に飲まれて跡形もなく消え去ります。核燃料棒が広範囲に流され放射能で汚染し続けるという最悪の結果が待っています。
最悪日本が住めなくなる土地に変貌することを意味します。
現段階での結論
衝突予言の信ぴょう性は低い
2024年4月時点では、今回の隕石衝突説は、信ぴょう性に欠けるのではないかと考えます。
隕石の軌道は、これまでの長年の軌跡の記録がないと正確な計算は出来ません。
1.長年監視していてこれまでの軌道データがあること
2.既に地球の引力に引かれて軌道が安定していること。
少なくとも、この2つが揃っていないと地球への影響の有無の予測は不可能だと考えます。
このことから、予言と連動する小惑星は、最近発見されたものではないと推察できます。逆に長年監視していた小惑星の中から衝突の恐れが出てきたとしても、大気圏への進入角度や、摩擦係数が少し変わるだけで落下場所は大きく変わります。
それならば、本当にピンポイントに地球上のある場所、時間に衝突することを計算できるのは、隕石が大気圏に突入した後になるはずです。
仮に隕石衝突の危険があるとしても、現時点ではどこに落ちるかまでは分からないわけです。
隕石説と2025年7月の予言は別もの
これらのことから、少なくとも隕石説と2025年7月予言は全くの別ものであると考えます。
現段階では、NASAは動向を監視していた小惑星の一つが、将来、地球に接近または衝突の可能性が出てきた。という噂に尾ひれがついて、たつき諒氏の予言と結びついたと考えるのが自然ではないかと思います。
しかしながら、今回の隕石説自体を否定できるものではありません。何事も火のない所に煙は立ちませんので、何らかの天体異常をNASAが掴んでおり、2025年に関わらず近い将来に何かが起こるという雰囲気がNASA内部で蔓延している結果、外部に情報が洩れている可能性もあり得ます。
ならば、まだ不確定な情報でありNASAとしては楽観視できる事案である。ということ。もし地球のどこかに落ちるかもしれないという『自国に影響を及ぼす可能性のある』重大因子であれば公表しないのは不自然だからです。
いずれにしろ今後の情報を見ていく必要があると思います。
2024年1月15日午前6時55分ごろ、東京から西の空に大きな流れ星(火球)が現れた。流れ星は、明るくなった空に青白い光を放ち、何回か爆発しながら数秒で消えていった。
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