『東西哲学』
西洋と東洋がこれほどまでに違うとは・・・
全てを体系化し言語化し学問化してゆく西洋と、教科書もない、教えもない禅問答のような東洋では、根本的な部分が違うのだと感じました。
哲学や歴史、文化を俯瞰すると、東洋的思想から西洋的思想が枝分かれし派生していったように感じます。それは人類が文字を手に入れて文明的な生き方をしていくために必要な道だったのかもしれません。
しかしながら、行き過ぎた西洋思想がこの地球を争いまみれにしてしまった事という歴史も忘れてはいけません。
西洋哲学入門/ジェイソン・モーガン 茂木誠
そりゃ頭が良すぎる哲学者の思想を一般大衆を巻き込む政治に反映してもうまくいかんよな…と思った。
茂木&モーガン氏による史実に紐付けた解説で西洋哲学の病が生んだ惨状が明らかとなる。
人は理性と神、どちらかしか選べないのか。
考えると古い文明ほど息が長い、答えはそこにあるのかも。
X/ショウタロ
読まずに死ねない哲学名著50冊/平原卓
真のリベラルを取り戻せ/中島岳志
敵と共に生きよ。
政党間での批判合戦、分断、当選議員への誹謗中傷…衆議院選が終わった今こそ読むべき。
オルテガの政治思想は、二項対立を認めながら右であれ左であれ元は一つから枝別れしたモノに過ぎず常に中道、微調整を続けるヒトの覚悟であると説く。
古神道譲り光一元の日本人に馴染やすい思想かもしれない。
X/ショウタロ
福沢諭吉/大久保健晴
福沢は、古を信じ古を慕い、「自己の工夫」を交えずに「精神の奴隷」を生みだすと、物理学に否定的な大衆を非難した。
結果、物質主義は日本を近代化へ導く。
一方、今は量子力学が示唆する精神(心、感性、祈り)の時代へ戻ろうとしている。
今は物理学に惑溺した「物質の奴隷」が僕らなのかも。
X/ショウタロ
西田幾多郎/櫻井歓
日本の哲学者ってあまり知らなかったけど、彼の思想は今ここを大切に、過去や未来にとらわれず今この瞬間にフォーカスして生きていた古代人が持っていた能力、「中今」と重なる。
なんとなーく「生きれてしまう」今、大事な考え方。
読了日が彼の命日(6/7)だと知ってびっくり(笑
X/ショウタロ
気になる本がありましたら是非手に取ってみて下さい。
こちらの書籍もおすすめ▼
コメント